配送車両のラッピングは企業イメージの反映などに優れた表現効果を発揮できます。大型の車両であれば荷台のスペースも広く、会社のイメージやスローガンなどを掲げることができ、地域にかかわりを持った存在であることをアピールすることができます。一般的に事務所の社屋や店舗では看板やサインを利用することで存在をアピールしていますが、業種によっては雰囲気的な暗さが目立つことがあります。建物の存在は何となく感じていても、実際にそこで何が販売されているのか詳しく知っている人は多くはありません。

多くの会社が地域との密着を主張しますが、ほとんどの会社が地域での認知度が低いのが実態です。営業車に限らず自社の配送車などを利用したラッピングで会社のイメージを固定することは容易です。地域に浸透できればおのずとニーズも増えてゆき、売り上げにつなげることもできるからです。地域に根差した会社はまず怪しいイメージの発布から始めることが大切です。

営業車や配送車に施すラッピングは常に人目にさらされているために長く記憶にとどまるようなデザインを採用し、視認性が高くなければ効果が出てきません。車両が動くたびに人々注目するような存在になれば、必ず会社名は地域の人々に記憶されます。表現内容は会社名が出てくればすぐに、何を販売している会社かがわかるような連続性を持たせることが肝心です。会社名がわかればすぐに商品名が、商品名がわかればその会社の名前が連想されるような仕掛けを持たせることも、デザインを立案をする上での大事な要素になります。