宣伝やエンターテイメントを目的としてさまざまなイベントに登場する車を「イベント車」といいます。これらのイベント車は個性的な色やデザインが施されていることがほとんどですが、一体どのように作られているのでしょうか。普通の車両をイベント車に変身させる方法として、カーラッピングがあります。カーラッピングはデザインが印刷された特殊なフィルムを車のボディーに張り付けることで車の全体、または一部をその名の通りラッピングしてしまう技術です。

デザインはコンピュータで制御、プリンターで出力されるため、インクを直接ボディーに吹き付けるペイント加工よりも緻密なデザインを反映させることができる上、細かな色の再現性にも優れています。そして最大の魅力はその自由度、つまり簡単に剥がせるというところです。イベント車のデザインを変更したい時にはフィルムごと剥がして新たなデザインのフィルムと交換するだけなので、ペイント加工に比べて多くの作業日数を必要としません。短時間で施工可能なため、スピード感の重要なキャンペーン活動等にも迅速に対応することが可能です。

現状回復が容易であるという特徴を活かし、レンタカーをイベント車として使用する例も多く見られ、また車を手放す際にも資産価値を下げずに売却できます。耐久年数は一般的なフィルムで3~5年ほどとされています。その間はもちろん洗車をしても問題ありません。デザインを保存しておけば、フィルムの寿命が来ても何度でも全く同じデザインのラッピングを施すことが可能です。

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